緊張型頭痛
不定愁訴による頭痛の一番多いタイプで、頭部や首の筋肉が緊張し、圧力感や締め付けられるような痛みを引き起こします。頭痛の性質は鈍痛から圧迫感を伴うもので、通常は両側に広がります。
特定の条件がそろうと発症するタイプ
不定愁訴からくる頭痛は、精神的なストレスや不安、うつ症状が引き金となりやすいです。特定のストレス要因や情緒的な負担が増大すると、頭痛が悪化することがあります。
リカバリー鍼灸院では自律神経を整えるアプローチ、症状への直接的なアプローチを組み合わせて行います。
頭痛を誘発させるものは何ですか?
これらは自律神経の働きとの関わりが深く、血管拡張や収縮、強い刺激などによりストレスを感じると、発痛物質が放出され頭痛を引き起すと考えられます。そのため、ご自身の生活を振り返り、何が誘発因子として大きく関わっているのかを把握し回避することが予防にもつながります。
低気圧での頭痛も自律神経が影響しているのですか?
雨や台風の日に頭痛を発症したり普段より症状が重くなったりする方は少なくありませんが、これは低気圧が影響を及ぼしているためと考えられています。耳の中の内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、内耳の中にある前庭神経が過剰に興奮し交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)からなる自律神経のバランスが乱れてしまいます。その結果、交感神経が活発になりすぎ、痛みの神経を刺激し、頭痛などの症状が出ます。また、低気圧は空気中の酸素濃度が薄いため、体や脳が上手く酸素を取り込むことができず、酸欠状態になり頭痛が起こります。
鎮痛剤は飲み続けても大丈夫ですか?
自律神経の乱れからくる片頭痛の鎮痛剤には、痛み物質であるプロスタグランジンの生産を抑える働きがあるので、プロスタグランジンが大量に作られる前、つまり痛みが本格的になる前に飲んだほうが効果的です。しかし薬で痛みを抑えることを繰り返していると、薬に対しての耐性がついて効きが悪くなったり、頻回(1か月に15日以上)の服薬が原因で薬物乱用性頭痛を起こしまったり、余計に薬から離れられなくなってしまいます。更に、頻繁に起きる頭痛で精神的ダメージを受け続けると、自律神経系や精神的な病にまでつながる恐れがありますので、自律神経を整え薬に頼らずに頭痛の発生を抑えていく施術が必要になります。
監修者
リカバリー鍼灸院 長泉三島院
院長 山田 真也
鍼灸学科を卒業後、国家資格を取得し、2018年になつめ接骨院(80SKIPグループ)に入社。接骨院で急性期の症状に対し多くの患者様に鍼灸施術を提供。2022年よりアローズジム・ラボの施設長として2年間勤務し、スポーツ科学に基づいたトレーニング指導に携わる。2024年よりリカバリー鍼灸院へ異動。トレーニング、栄養、西洋医学、東洋医学の視点から患者様の健康をサポートしている。
保有資格
鍼灸師、、JATI公認トレーニング指導者、、AJAE認定アロマテラピー1級、IASTMテクニック認定資格者