足の痛み
足の痛み 解説動画
足の痛みとは
人間にとって足は立ったり歩いたりするために重要な役割を果たしていますが、現代の生活様式が起因して起こる弊害が非常に多い部位でもあります。
それは、運動不足や筋力不足が主な原因の一つです。足は立つ、歩く、走る、ジャンプして着地するなど、さまざまな活動をサポートしていますが、これらの活動を十分に行わないと、足の筋力が低下し、血流障害や末梢神経の圧迫が生じることがあります。それに加え、近年のパソコン作業(デスクワークの増加)等で猫背に悩む方も非常に多く、それもまた、足に悪影響を及ぼします。総じて、現代人の足の健康にはさまざまな要因が影響しており、適切な運動、姿勢の維持、鍼施術等で体の調子を整えておく事が非常に大切です。
足の痛みに対する鍼施術によるアプローチ
足の痛みに関連する症状
足の痛みに関するよくある質問
立ち上がる際に膝に痛みがあります。どんな原因が考えられますか?
痛みの程度によりますが、動き始めの痛みというのは変形性膝関節症の可能性が考えられます。加齢以外特に原因の見当たらないものと、骨折や関節炎など関節に異常があり起こるものがありますが、加齢との関連によるものが多いです。予防として、太もも前側の筋力維持を目的とした膝の屈伸運動を行う。正座、長距離歩行などを避ける。靴はクッション性のあるものを選ぶ。肥満予防(体重管理)も重要です。痛みが強い場合や関節の腫れや変形、膝が曲がりにくいなどの症状がある場合は、整形外科を受診してください。
膝に痛みがありますが、鍼で治りますか?
鍼で期待できる効果として、膝の痛みの緩和と動きの向上が期待できます。鍼は人間が持つ傷の修復作用を利用して、痛みにより固まった筋肉の緊張を緩和させます。また、鍼のほかに運動療法により膝周囲の筋肉を鍛えることで、安定性を高めていきます。鍼により膝の痛みが緩和されると、日常生活が楽になるだけでなく、動きが向上し運動療法にも意欲的に取り組むことができます。
就寝中足がつってしまうのですが、予防方法はありますか?
足がつる原因として、脱水や筋疲労、冷えによる血行不良によるものが多いです。また、カルシウムやマグネシウムなどの電解質のバランスが崩れることで起こります。予防対策として、足の裏へのお灸などで血行を促進させること。また、就寝前のストレッチや就寝時に足枕をいれたり、掛け布団を軽くしたりすることで血流阻害を防ぐことができ予防できます。
変形性股関節症と診断されました。自宅でできる対策はありますか?
変形性股関節症は歩く、しゃがむ、立つといった生活動作でかかる負担によって徐々に進行し悪化します。その為、日常生活でかかる負担を可能な限り軽減することが大切です。生活改善として下記の内容を参考にしてください。
- 洋式の生活:椅子を使う、洋式トイレやベッドの使用で日常生活での股関節への負担を軽減。
- 歩行時の注意:ゆっくりマイペースで歩く。10分から15分に一度休憩する。痛みがあるときは車移動。
- 荷物の持ち方:荷物は少なくする。荷物の移動はカートを利用する。バッグを手に持つよりもリュックで背負い股関節の負担を軽減する。
- 軽い運動の継続:股関節周囲の筋肉を軽く鍛えることが勧められます。具体的には水中ウォーキング、ウォーキング、サイクリングなどです。運動は継続が大事です。ただし、股関節を痛めるほどの激しい運動は避けてください。
ふくらはぎの痛みを和らげるセルフケアはありますか?
ふくらはぎの痛みの原因として、筋疲労や筋肉の痙攣などがあげられます。セルフケアとして
- 血流をあげる運動:アキレス腱を伸ばす運動や屈伸運動をすることでふくらはぎの血流が良くなります。
- 弾性ストッキングの着用:血液を下から押し上げる弾性ストッキングは、ふくらはぎのポンプ機能を助け血行を促進します。
- お風呂上がりのストレッチ:38度~40度ほどの湯船に浸かった後、ストレッチを行うことで炎症の早期改善が見込めます。血流が促進されることで筋肉や様々な組織に栄養や酸素が行き渡り、痛みやだるさの改善につながります。
脚が浮腫やすいです。簡単にできる対策はありますか?
浮腫は体内の血液循環がスムーズに行われず、体内に溜まっている老廃物が排出されずに停滞していることが主な原因です。簡単にできる対策として、マッサージやストレッチ、入浴が効果的です。
- マッサージ:マッサージでは、浮腫んでいる部分を手で心臓から遠いところから近い部分に向けて流すと効果的です。
- ストレッチ:足首を回す。つま先立ちになってかかとを上げ下げし、ふくらはぎの筋肉を使う。
- 入浴:湯船で身体を芯から温めることで血行が良くなり、浮腫の解消につながります。また、お湯による適度な水圧が、身体の滞った水分を流してくれます。