膝の痛み

膝痛は、変形性膝関節症、関節性リウマチ、半月板損傷、鵞足炎など、様々な疾患によって引き起こされます。

変形性膝関節症

年齢やケガにより関節軟骨がすり減り、膝関節が変形する病気で、立ち上がりや歩行時に痛みを感じることがあります。進行すると階段の昇降や正座が難しくなり、膝の動きが制限されます。

半月板損傷

膝関節内のクッション役を果たす半月板が傷つくと、膝の動きに制限や痛みが生じます。加齢とともに摩耗し、痛みを引き起こす場合もあります。

鵞足炎

鵞足炎は、オーバートレーニングによって引き起こされる症状で、「使いすぎ症候群」とも呼ばれます。鵞足は脛骨粗面の内側にある半腱様筋、縫工筋、薄筋が付着する部分であり、その形状が鳥の足に似ている事から名付けられました。この部分は筋肉の負荷が集中しやすく、組織の損傷が起こりやすいため、オーバーユース以外では中高年の人々にも発症することがあります。痛みは夜間や立ち上がる時、階段の昇り降り時に特に現れる傾向があります。

変形性膝関節症や半月板損傷に対する鍼灸アプローチでは、痛みを感じてる患部や、筋緊張に関する筋肉に対して鍼施術を行っていきます。使用するツボは衝門、伏兎、梁丘、血海、陰包、足三里、殷門、委中、陰谷、委陽、承山などを中心に選定していきます。