手足のしびれ
手足のしびれ 解説動画
手足のしびれとは
手足のしびれに対する鍼施術によるアプローチ
手足のしびれに関連する症状
手足のしびれに関するよくある質問
しびれはなぜ起こるんですか?
手のしびれは手につながる神経が圧迫されることによって発生します。
手足のしびれは首や腰が原因となっていることが多いです。
手の神経は頚椎(首の骨)から出て肩から腕へと通っています。首や肩の筋肉が緊張しているとそこで血管と神経が圧迫されしびれが起こります。
足の神経は腰椎(腰の骨)、仙骨から出て足先に向かっています。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどで腰椎の神経が圧迫されしびれが起こります。
片側に出る人と両側に出る人がいるのはなぜですか?
片側しびれがある場合、以下の状態である可能性があります。
- 神経根:頚椎の椎間板変性や骨棘の形成によって、脊髄から上肢へ行く神経根が圧迫されしびれが起きます。
- 斜角筋:重い物を持つ、ハードなトレーニング、なで肩、姿勢不良などにより、首の筋肉に負担がかかり前斜角筋と中斜角筋の間が狭くなってしまうことで、神経や血管を圧迫ししびれが起きます。
- 肋鎖筋:肋骨と鎖骨の間(肋鎖間隙)という通り道が狭くなることによってしびれが起きます。
- 小胸筋:別名「過外転症候群」ともいわれ、猫背や肩が前方に出る巻き肩などによって小胸筋が過緊張し腕や手にしびれが現れます。
- 上腕筋群:野球の投球の繰り返しなどが原因で肩甲骨外側の筋肉が固まってしまい、神経が絞扼・圧迫されることによってしびれが起きます。
- 肘部管:スポーツや幼少期の骨折での変形によって、肘の内側の尺骨神経が圧迫されたり牽引されることによってしびれが起きます。
- 手根管:出産後や更年期によるホルモンバランスの分泌低下が原因で、正中神経が手首にある手根管で圧迫されしびれが起きます。
- 脳血管障害:片側の手足のしびれ以外にも、呂律が回らなくる視野が半分欠けるなどの症状もみられます。
何かの病気の前兆ですか?
しびれとストレスは関係ありますか?
はい。ストレスの蓄積は自律神経が乱れ交感神経が優位になります。交感神経が優位な状態は筋肉の硬直や血行不良につながるため、神経を圧迫してしびれを出現させます。
正座をしてしびれが出るのはなぜですか?
上半身の体重で足を圧迫し血管が締め付けられて血液の流れが悪くなり、末梢神経に必要な酸素が不足するからです。末梢神経には体を動かしたり痛みを感じたりする働きがあり、ふくらはぎの血管が圧迫されることにより必要な酸素が行き届かなくなると、知覚を伝える機能が低下し異常な電流(しびれ)として知らせてくれます。
家でできることはありますか?
ストレッチや無理のない範囲での適度な運動、首肩周りを温めたりして血行を良くすると良いです。血行が良くなると筋肉や関節の動きも良くなります。また、ビタミンB群は神経の機能に関わる栄養であり、かぼちゃやナッツ類に多く含まれるビタミンEは血液循環を良くする働きがあるので、ビタミン類を摂るのも良いでしょう。