めまいの原因は大きく2つに分かれます
耳・脳の障害
耳の障害では三半規管や前庭の異常が関与し、脳の問題が原因の場合は脳幹や小脳に障害が見られます。脳障害によるめまいには歩行障害、意識障害、舌のもつれなどの症状が伴うことがあります。
自律神経の障害
これは全身の血流が悪化する事から起こります。交感神経が優位になり、血管の収縮が持続するため、血液の循環が悪化し、全身が酸素・栄養不足に陥ります。めまいは脳や耳の血液不足によるもので、全身の酸素不足に起因します。女性のめまいの原因は圧倒的にこの自律神経由来のめまいが多く、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼしています。
また、自律神経障害によるめまいには主に次の3つの種類があります
動揺性めまい(ふらつく)
めまいの中でも、特に歩行時にふらつきがあるという特徴があります。自律神経障害によるめまいの多くはこのカテゴリに分類され、「心因性めまい」とも呼ばれることがあり、原因がはっきりしないことがあります。心理的ストレスが原因とされることもあります。
眼前暗黒感(目の前が真っ暗になる、立ちくらみ)
体位変動によるめまいで、姿勢が変わると血圧調整ができずに一時的に脳の血流が悪化するために発生します。これは「起立性低血圧」と呼ばれ、自律神経障害によることが多いです。
回転性めまい(ぐるぐる回る)
主に耳や脳の問題に起因することが多く、前庭神経炎などの前庭の機能低下によるめまいが含まれます。前庭は身体の平衡感覚を調整する役割を果たします。