「ホットフラッシュ」とは、自律神経障害・更年期障害の代表的な症状の一つで、上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが急に起こる現象です。これは更年期世代の女性によく見られる悩みで、顔が熱くなり、汗が止まらなくなることが特徴です。
ホットフラッシュの原因
この症状の原因は、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、そのバランスが崩れることに起因します。女性ホルモンは、卵巣から分泌されていますが、卵巣に指令を出すのは脳の視床下部と下垂体です。更年期になると、脳がホルモンの分泌を促そうとしても、卵巣からの応答がなくなり、脳は混乱します。視床下部は自律神経を制御する役割も担っており、ホルモンバランスの乱れが自律神経の調節にも影響を及ぼすため、ホットフラッシュが発生します。具体的には、自律神経が正常に機能しないため、血管の収縮と拡張の調整が妨げられ、上半身ののぼせや発汗が生じるのです。このホットフラッシュは自分の意思や、温度感覚とは関係なく起こるものなので、精神的なストレスも多く、非常に多くの女性の悩みの原因にもなっています。