むち打ちは、「頸椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」とも呼ばれ、交通事故やスポーツ事故などで首に強い衝撃を受け、頸椎周囲の組織に損傷が生じる状態を指します。この症状は首の痛みや動きの制限、頭痛、めまい、腕の痺れやだるさなどを引き起こします。発症は衝撃を受けてから2~3日後が一般的で、治療期間は1週間から3か月に及ぶことがあります。
むち打ち
むち打ちとは
むち打ちに対する鍼施術によるアプローチ
むち打ちに対する鍼灸施術では、主に首肩周りにアプローチを行います。使用するツボは完骨(こんこつ)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、肩井(けんせい)、などで、これらは首肩周りの痛みや衝撃に対する筋肉の異常収縮だけでなく、頭痛や耳鳴りなどの自律神経の乱れにも効果的です。これにより、身体の防御反応による異常収縮を緩和し、患者様の症状を緩和・改善させることが期待されます。