円皮鍼とは鍼灸師が使用する鍼の一種です。直径1㎝程度の大きさのシールタイプのもので、そのシールの真ん中に長さ1~3mm位の長さの鍼がついています。患者さんの身体にあるツボや痛みを感じる場所、痛みを引き起こしている原因部分に貼る(刺す)事により、鎮痛作用、可動域の改善などが期待できます。
円皮鍼について
円皮鍼とは
円皮鍼の効果
円皮鍼はどんなときに貼るの?
円皮鍼は短い鍼でも効果が得られるのが最大の特徴です。皮膚の真下には痛みを感じる自由神経終末というセンサーのようなものがあり、そこに円皮鍼で持続刺激を与える事により痛みを緩和し、筋肉の緊張を和らげる事が可能です。
また、円皮鍼の特徴として「施術効果を長持ちさせる効果」もあるので、鍼施術と併用することでより長く効果を実感できると患者様にもご好評いただいております。
使用するタイミング
下記症状があるとき
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 関節痛
- 自律神経の乱れ
円皮鍼ってなんで効くの?
円皮鍼を身体に貼る事により、極めて細い鍼ではありますが持続的に身体に刺激が入り続けます。例えば、人間はどこか身体で痛い部分があると、自然と手でその場所を抑えて痛みの沈静化を図りますよね。人間の身体の機能には、痛みを感じている部分を圧迫して痛みを軽減させる働きがあります。この痛い部分に手を当てること、俗に言う「手当て」の役割をしてくれるのが円皮鍼になります。この圧迫に似た持続刺激を円皮鍼により患部に与え続ける事で、痛みを抑制すると同時に筋肉が緩み血管が拡張します。やがて血行が促進され慢性的な身体の痛みやコリ、だるさなどが緩和されます。
鍼施術と円皮鍼を合わせることで効果は増すの?
鍼施術と併用することで、その効果は増します。例えば、肩こりや腰痛の症状で鍼灸院の鍼施術を受け、次回来院までの間は円皮鍼の刺激を使ってアプローチし続ければ、施術効果を持続させる事が可能です。また、円皮鍼は貼りながら家事や運動も行えるため、忙しい方への疲労回復方法としてもおすすめです。
円皮鍼がシールから剥がれて体内に入る事はないの?
基本的に体内に入る心配はありません。